8月27日 演劇ワークショップ

ぶどうの家ブランチです。

 

8/27(日)今年度前期の演劇ワークショップ最終回を午前中、そして午後からは受講者発表会を行いました。

 

午前のワークショップでは、前回同様、1人の人について、家族チーム、ご近所チーム、支援者チームの3つのチームに分かれ、それぞれの困りごと、対立する意向についてシナリオを考えます。

 

主役となる認知症の方の人物設定は、ご近所をウロウロして、畑の野菜を勝手に取って食べちゃうおばあちゃんについて

例えば、家族チームであれば、娘や息子とその配偶者、孫など、それぞれの立場から認知症の本人について、「この人の立場ならこう考えるのでは?」と言った具合に意見を出し合いながら、お芝居を完成させます。

 

そして、講師の菅原さんからは、お芝居の結末はできるだけモヤモヤするような、不幸な内容にしてくださいね、と。

え?なんで??

 

なぜならば、発表会では、お芝居を見ていただいた後、各チームに観客も交えて、「こんな不幸な結末にならないためには、どうしたらいいかな?」と一緒に考え、お芝居を作り直すと言うのです。

 

しかも、作り直す時間は休憩タイムの10分ほど!

えー!10分でできるのかなぁ??とドキドキしている出演者に「まぁ、どうにかなるでしょう(笑)」と笑顔の菅原さん。私たちの実力を過信しすぎです(怒)

 

それぞれのチームごとに、午前中でどうにかお芝居らしく作り上げ、発表会の本番開始!

 

モヤモヤする内容の芝居の後は、観客を交えたグループワークの開始です。少人数での話し合いのためか、観客からもなるほどなぁといった意見をたくさんいただくことができ、お芝居を作り直してすぐ発表!これぞまさに即興劇!!

 

ご近所もご家族も支援者も認知症本人のためにどうすれば良いかなぁ?と一生懸命考え、最後にはみんなで集まって話し合いましょう!との結論に。

 

そして、それぞれのチームから代表者が出演して、即興ケア会議まで開催することになりました。

 

こうやって、1人の人のために、家族、近所の代表者、担当の支援者が集まって、顔見知りになり、相談しやすい関係を作る。この過程がまさに、地域連携型マイタイムライン、個別避難計画の作成に繋がっていくのだな、と感じました。

 

直接的に災害、避難と言われると、どうしても敷居が高くなったり、人による意識の差が出て、なかなか話しが進みにくい時がありますね。

 

でも、困り事が出て来た時こそチャンス!この事態を解決するためにみんなで集まろう!と声掛けしやすくなるんだなぁと今回のワークショップでまた一つ学ぶことができました。

前期のワークショップは、これで最後ですが、また12月から後期のワークショップが始まります。

 

ぜひ来てください!